みなさんこんにちは

アセンションパン屋@店長将人です。

 

今回は、今の時代だからこそ

おすすめしたい名著

「学問のすすめ」

について書いていきたいと思います。

 

え?なんで今更そんな明治の本を?

って思うかもしれませんが

名著とは、普遍的なんですね。

いつの時代でも、当てはまるし、

ヒントになることが山のように書いています。

 

ポイントは、

明治時代というのは

変革の時期、明治維新、文明開化の時代でした。

これは、激動の変化の時代ですが

現代もそうですよね。

 

Ai化、ブロックチェーン、そしてコロナによる

経済、社会の変化。

そういう、先の見えない、将来の不安や心配が

渦巻く現代においてこそ

個人がどういう意思で生きていけばいいのか?

ということ、その本質を書いている本です。

 

将来に対して、自分の人生に対して

漠然とした不安がある方や

自分の指針、軸をちゃんと作りたいという方は

是非、日本人として読んでおくべき本だと思います。

 

ではいってみましょう!

結論から言ってしまうと、

この本は、

先の見えない不安な時代を強く生き抜くための、自己啓発本。

です。

人によってはなんか昔の本なんでしょ、有名だけど、面白くなさそう、

いつか読もうと思ってるけど、、、、

という人もいることも思いますが、

このタイミングでちゃんと読むのが、

今だからです。今を逃すともったいないです。

 

明治時代という変革時期

この本は初編から十七編まである話です。

その初編が出たのが1872年明治の初め

明治維新文明開化の時代ですね。

どんどん西洋の真似をしよう、近代化を進めろ!

という時代ですね。

侍?ちょんまげ?そんなもん時代遅れだ!

と言っています。

これまでは厳しく

あーしなさい、こーしなさい、

とか叩き込まれてきたものが、

明治の幕開けととも、にそれはもう終わりました。

そう、歴史の変化を強いられた時代でした。

 

しかも今のようにネットやテレビもない上で

うわさ程度しか耳に入ってこない状況だった人たちは

どんな気持ちだったでしょう。

 

私達これからどうやって生きていけばいいの?

そういった漠然とした先の見えない時代の転換期、

目の前が真っ暗な時期に

人々の未来を切り開く光を導いたのが、

「学問のすすめ」なのです。

 

じゃあなぜ、現代の私たちが改めて読む必要があるのか。

それは、今、私達も明治時期の人達と同じように

ちょうど時代の変化の中に突入していて

転換期にいるからです。

 

現代の私たちの状況

ご存じのように元号も平成から令和に変わりました。

人工知能を中心としたテクノロジーによってさまざまな産業が変わりつつあります。

 

今まで教わってきたこと、正しいと思って疑わなかったこと

の常識がどんどん違うものに書き換えられていきます。

しかも凄まじいスピードで!

じゃあ、私たちはこれからどうやって生きていけばいいの?

仕事はどうなるの?

など、目の前に不安や心配が広がっているわけです。

明治時代の人たちよりももっとカオスな状況ならば

もう一度、福沢諭吉先生の話に耳を傾けてみましょう。

 

100年以上読み継がれ、

新時代を強く生き抜くための日本が誇る

世界的名著である、学問のすすめ。

 

名言

この本は、冒頭で有名な一文から始まります。

天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。

 

つまり、人間はすべて平等であって、身分や家柄によって

差別される訳ではありませんと言います。

 

ですが、ただ平等と言っても世の中を見渡していれば

賢い者も愚かな者も

裕福な人も貧乏人もいる。

なぜなら、

その違いは学問を学んでいるかどうかである!

どれだけたくさん、学んでいるかの違いである!

というのですね。

 

人間の本性に、違いはありません。

要は、「勉強せい!」ということです。

ここの部分と学問のすすめというタイトルだけでは

「なんだ、昔の人がひたすら勉強しようと主張している本か。」

 

と、そうなってしまいがちですが、そうではないんですね。

 

福沢先生の言っている話は

実学、すなわち日常生活に必要な学問を学べ!

ということです。

古文漢文を明記しなさいとか、そういうことではなく

そういうの勉強して、財産を増やした人っているの?

っていうくらい、ここでお勉強というものについて

ディスっています。

 

これは明治維新の話ですが全然今の話と

同じですよね。

福沢先生は、物理学、歴史、経済学、倫理学を学べとそう言ってるんです。

そうすることで、個人が独立できる、家族が独立できる、

そして国家が独立できる!

と、そういうわけですね。

何で先生が学問をこんなに勧めているのかっていうと

国の平和を守る

この一言に尽きる!

ということ。

なんで学問をしないとやばいのかというと、

人民が全く勉強せずに、無知なままで好き勝手していると

政府はどんな政治をするでしょうか。

 

どんなに素晴らしい政策を打ち出そうが

人々が全く理解しない状態を想像してみてください。

 

みんなボーっとしている状態、つまり理屈が通じないってことは

威圧的なパワーでねじ伏せるような政治をしないといけない

これは愚かな政治、独裁政治につながりかねないわけです。

 

一方で国民が学問、文明化の道に進めばどうなりますか。

人民は皆勉強していて、いい意味でうるさい。

そした、政府も寛容的な、人道的な政治をせざるを得なくなりますよね。

だからみんな勉強してくださいねということです。

そして学問を志すなら文字を学びなさいと言われています。

ただ文字を学ぶことそのなのは学問ではないです。

文字は学ぶためのツールであり

文字をただ知っているだけで

物事の道理をよくわからないようなのは、

学問ではなりません。

どんなに古事記や、論語を暗唱できたとしても

米の値段も知らない、商売の仕方も知らない

取引一つできない

こんなのでは、お話にならん。

そういうわけですね。

どうでしょう、けっこう現代にも当てはまる指摘ですね。

ここから更にヒートアップしていきます。

 

 

政府と同等の実力を個人が身につける

無学で文字も知らず、善悪の区別も知らず、

無力なのに、欲だけが深くて

国が定める法律について、義務についても

何も知らない人が多すぎる。

全然知らない、そんな大人が子供を作り

その子供を教育するすべも知らない。

こんな愚かな大人に育てられた子供が成長していったら

日本は崩壊する。

道理を説いて説得できる大人になるのか?

こうやって専制政治、独裁政治っていうのが生まれていくんだ。

こういう圧政の原因というのは、人民の自ら招く、

災いでもある。

だから頼むかからみんな、勉強してくれ。

そして自分の才能と品格を磨き

政府と同等の実力を身につけてくれと言います。

 

どうでしょう最近選挙とか政治に関心、無関係だという人が増えてますよね。

福沢諭吉先生は日本人の気風を猛烈にひっぱたいていきます。

 

まず、役人根性、事なかれ主義。

ふざけるなー!と。

それをやっちゃうとみんなが

個性を発揮できない

できない上に、そんなんでまっとうな政治ができない。

というわけですね。

 

特に洋学者をバッサリ切っています。

欧米の本とかを読んで学んでいる人

全然いいんですが、文字を読めても、全く本質を理解していない人が多すぎる。

 

官僚勤めをして、そこを最後のゴールだと思ってそこに安住している

というのをバッサリ切っています。

本を読んでも、その内容を全然実行しないじゃないか。

と言っています。

ここちょっとドキッとしますよね。

 

本を読むだけでは、ダメだよ

実際に行動に移して、アウトプットしないと

本を読んでも意味無いよと言われます。

この学問のすすめに、現代の私たちにも同じようなことが言われているんですね。

 

慶応義塾

そして、文明化を進めるためには

政府だけに頼るわけにはいかない、

洋学者も全然頼りにならない。

そこで、福沢グループ慶應義塾の務めが必要なんです!

今こそ明かそうじゃないかと。

今こそ民間の力で、学術の講義をし、商業に従事し、法律を研究し

本を出版し、新聞も発行して

人民を啓蒙することにした。

百の説法よりも

一つの実用を見せよう

と言いますこれがリーダーシップですね!

理想の未来像について

ここで人民についてめっちゃ喝を入れていきます。

「君たち、ちょっとたるんでるんじゃないか?

気力がないんじゃないか?」

とビシバシと活を注入されます。

 

そこで人民が気力がない原因というのは

権力を中央が握って

国の制度も、学問も世の中の些細な言動も

全部上の人が決めちゃってるからだろう。

そりゃ、人民が無気力になってしまうよ。。。

こういう訳ですね。

これっていろんなことに当てはまると思います。

 

教育に関しても、親が自分の言う通りにしなさい、あーしなさい、こーしなさい、

などと口出しして、過剰に介入してくると

自分の意志がなくなってしまうんですね。

 

管理職があれこれ指示を出しすぎて、口出ししてしまう

ということも、自分の頭で考えないという人材が育っていってしまう。

 

こういうのもよくある話です。

なので、先生はこう言います。

「君たちはそんな支配されたままでいいのか。

この国に居候してるだけでは、この国は滅んでします。

国の命運ていうのは、上からでも下からでもない。

中流階級から起こっているものなんだ。

蒸気機関も鉄道も、中流階級から生まれている。

でも今の中流階級を見てみなさい。

ほとんどお国の仕事、中央の仕事に従事し

しょうもない環境、ブラックな環境で消耗している。」

 

と、主張するのですね。

そして、さらに

この状況を傍観していてもいいのか

いいやよくない!

そこでだ、私の出番だ。と。

 

でましたね!

慶應義塾はこういうのに困らない

この塾で学んだもの、ここで得たものが

文明化に続いていきます!

国民の先頭に立ち、政府と協力して

外国と対等に付き合えるだけの力をつけていきましょう!

というのですね。

 

なんか慶應義塾の宣伝みたいな感じだって印象ありますよね。

そうなんです、この本はですね

学問を進める本でもありますが

実は慶応義塾大学の宣伝でもあります。

 

学問をしないと差がついちゃうよ!

というポジショントークを文明開化という

時流に乗って、本というメディアを通じて発信。

そして、学問ブームを巻き起こすことで、

慶應義塾入学者数を増やしたんです。

これ、実は、マーケティングです。

しかもマーケティングの概念が起こる前、浸透するまえに、

マーケティングを広めたんです。

 

 

学歴信仰

さらに言えば、いい大学に入って、企業に入れば

人生安泰という考えありますよね。

いわゆる学歴信仰というやつです。

明治より前は身分制でしたが

差というのは学問によってできる。

学歴によって差が付くという訳です。

 

しかも、時代がちょうど変わる最高のタイミングで。

そうやって身分制度から学歴制度への

イノベーションを起こしたわけです。

学歴信仰が私達の生きている、この現在までずっと続いてきたことを考えれば

いかに福沢先生がとんでもない人物だったかっていうことが見えてくるのではないでしょうか。

福沢先生はこれからの時代を生き抜く

私たちの働き方、マーケット、リーダー、イノベーター、

全ての顔を使い分けているんです。

福沢先生は。明治とは思えないほど先を見据えている理由の一つがまさに

ここにあるんですね。

 

そして私達の今の時代は、変わろうとしている。

つまり、この転換期に、世界、社会が何かを仕掛けているのは

間違いない。

ただそれが今を生きる私達にとって

都合がいいのかは分からない。

そんな中で、私達は何も知らずにぼーっとしていいんでしょうか。

今やりたいことがない、将来が見えなくて不安だという方も

こうしたことから、

何か1歩踏み出せる勇気を踏み出せるかもしれません。

 

いかがでしたでしょうか。

今回は学問のすすめ

の中核に当たる部分をメインに解説

していきました。

現代に生きる私たちの

生き方のヒントと、一歩、国に対して

自覚と責任を持つきっかけになる内容の本だと思います。

 

私自身も、選挙については

あまり詳しくない、興味がなかったので

ドキッとしたところもありますが

やはり、自分の

独立した力で

しっかりと学び、日本という国を作っていこう!

という意思が芽生えたと感じています。

 

ちょっと文字が昔の表記なので

読みにくい部分もありますが

是非、一度は読んでみてほしい

名著です^^

 

それでは!

 

アセンションパン屋@店長将人

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