こんにちは!

将人です。

今回は、学校給食とパン食について

ちょっと書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

学校給食ですが、

みなさんはどうでしょう。

結構好きだった!

という方もいれば、

ちょっと苦手だった、という方もおられるのかなと思います。

 

そして、パンはどれくらい、給食として提供されていたでしょうか。

僕が小学生の頃は、週に1~2回程度、パンだったように覚えています。

ですが、めっちゃまずい、、、、印象でしたが(笑)

(特に食パン)

 

学校給食のパン

 

 

 

 

 

 

学校給食の、パン事情からすると、

現状においてはパンが出されることは少なくなってきています。

昭和51年ごろまでは、学校給食の週5日は

パンが出ていたそうです。

 

学校給食の始まりは、1946年から本格的に始まり

全国への普及は1954年だったそうですが

戦後の日本ですから、食糧難に陥っていました。

 

そこで、アメリカの余剰小麦として、それを導入し

当時の給食はコッペパンと脱脂粉乳が長らく続きました。

 

戦後は米不足でもあったので、

パン食に頼らざるを得なかったんですね。

 

それによって、まずは給食を中心として

子供たちから欧米食の定着が進んでいきます。

 

また、日本政府の働きも大きく

1960年、池田勇人首相による

「所得倍増計画」が打ち出されました。

これは、10年間で、国民総生産を倍増しようという計画です。

 

そのためには、日本を工業立国にしていく必要がある。

そのためには、安い労働力で国力をつける。

それを支えるためには、安い食料を使用する必要があり、

コストのかかる国産小麦、国産米よりも

安価な外国産小麦がうってつけだったのですね。

 

ゆえに、1961年には農業基本法によって

選択拡大品目に小麦が選ばれたことをきっかけに外国産小麦は

さらに日本に入ってきました。

 

和食回帰

そういう背景がありながら

転機となったのは昭和51年です。

やはり、和食回帰へ!

という動きが出てきたのですね。

 

 

日本人は、もともとの米をもっと食べるべき。

子供の時から、パンではなく、箸を使う練習や、

日本食に慣れていこう!

 

 

という動きが出てきたのですね。

また、そのころから日本の在庫米が増えてきたこともあり

政府がコストのかかる米に助成金をかけて

日本の給食に米がいきわたるようになってきました。

 

ここまでで、パン屋の立場としては

「子供たちは基本的には米を食べるべき」

だと、あえて思っています。

 

が、この辺りは本当に繊細で、

米がいい、パンがいい

とは正直、結論しがたいところなのですね。

 

学校給食の卸業者は

 

 

 

 

 

 

 

さて、もう少し話を進めていきます。

このように和食への回帰が進みます。

僕は、和食回帰最高だと思っていますが。^^

それによって、これまでの学校給食のパンを提供していた業者は

どうなったのか?!

ということですが、

 

昭和40年まであった6000社

今では1300社にまで減っているということです。

 

 

そりゃ、週に5回のパン食から1回に、それ以下になったのなら

立ち行かなくなるでしょう。

 

でも、本来の日本人の食に戻ってきたのかな、

とも思います。

 

ポストハーベスト農薬

また、農薬という観点において、ちょっと書いていきますと

やはり学校給食の小麦というのは

外国産小麦が大半を占めています。

ですが、その外国産小麦というのは

プレハーベスト、ポストハーベストと言って

輸入される前に大量の農薬が散布されているのですね。

外国から遠く、日本までやってくる際に、小麦粉が腐ってしまわないように

収穫後、小麦粉に直接農薬を散布するのです。

 

ほとんどの外国産小麦は、農薬漬けになっています。

実際に僕も、外国産小麦を使用してた時や

使用しているパン屋で働いている時

どうも手の皮膚の調子がおかしかったんですね。

手が荒れて、しかたなく、

水仕事をするからかな?

と思っていましたが、独立してから

国産小麦100%にして、オーガニック小麦を使用に変えた時から

手の荒れは全くなくなりました。

職人さんの中ではそれほど影響のない方や

手が順応している人もいるのかもしれませんが

僕はどうしてもそこに反応してしまう手だったようです。

 

が、それがいいセンサーになっていると思います。

で、この小麦ですが

小麦は真ん中の胚と外皮

に、ざっくりと分けられます。

そして、中心部分が特等粉

そこから外皮に行くにつれて等級が落ちて

一等粉、二等粉、三等粉、末等粉となっていきます。

 

もちろん、末等粉にいくほど品質は悪くなり

味も粗雑に、そして何より

農薬の危険性が外皮に近づくにつれて多くなります。

 

さて、学校給食はより多くの子供に

たくさん食べさせなければいけない。

でも、給食費は抑えなければならない。

実際、給食にかかる材料費は

230円から320円です。

 

これほどの低単価で作ろうと思うと

自然とパンも、コストをかけていられません。

となってくると、農薬がかかっていようが、外国産小麦であろうが

背に腹は代えられないというのが給食の裏側なんですね。

 

そういう面においては、現代は給食のパンが

減ってきているという現状は、いい傾向なんだと思います。

パンは食べやすく、供給もしやすいですが

一概にパンと言っても、やはり品質にはピンキリです。

なので、特に学校給食はパン食から

米食へのシフトは、子供たちの健康面から言えば

大正解だと思います。

 

 

米食低能論

 

 

 

 

 

 

じゃあ、米は最適なのか、という点からも言及しますが

これも問題があるのですね。

慶応義塾大学の林教授は、

「米食低能論」という主張をしています。

世界的に、日本は米食と粉食を食べ合わせている国は非常に珍しい。

そして、主張する論点が

ビタミンです。

米も、小麦も、精白する過程において

ビタミンB1の損失に着目しています。

小麦は、胚が内側にあるので、精白してもビタミンB1は残ります。

が、米は外側にあるので、精白する際に

大部分のビタミンが失われてしまうんですね。

 

このビタミン特にB1は脳の働きに関係する部分なので

教授は、白米よりも、パンの方がいいと主張しています。

この、栄養素の面から言えば、

どちらに軍配があがるのか、という点では難しいと思います。

 

つまり、ベストだと思うのは

 

米は玄米(できれば無農薬の発芽玄米)

そして、パンは国産小麦の物を。

 

 

全粒粉はどうなの?

どちらも主食ですので、そこにこだわることの必要性はあると思っています。

パンに関してですが

じゃあ玄米のように、小麦も精白する前の

全粒粉はいいのか?!

というと、これがまた危ないんです。

全粒粉ってビタミン、ミネラル、食物繊維など

豊富に栄養素が入っているといいますが

安全面の方を見ると、農薬の使用、不使用のところです。

農薬はだいたい外皮につきますから

特に全粒粉は外皮もそのままです。

なので、全粒粉は農薬が付いている濃度が高いので、注意です。

小麦粉は、米と違って

洗ったりできませんからね。

 

滋賀県産小麦

さて、色々見てきていますが

こうやって食の裏側を観ていくと

本当に何を選んだらいいのか、分からなくなってきますよね。

 

生きづらい世の中だな、、、、

と食の選択からしても感じるかもしれません。

ですが、このような現状に気が付き始めている

方も多く、僕の地元、滋賀県を調べてみますと

学校給食のパンの国産化に取り組んでいる

会社がありました。

それが、滋賀県長浜市の丸栄製パンさんです。

滋賀県の給食パンを一手に引き受ける

パン給食業者ですが

この社長がまた熱い方です。

 

子供たちのパン食を、すべて県産の小麦で!

という想いでやってこられているんですね。

同じパン職人として、本当に尊敬します!

 

国産小麦で、しかも滋賀県産という難題も

苦労の末に達成されてきたのだと思います。

そもそも、湿気と高温に弱い小麦は

日本の土地では不向きです。

日本の小麦自給は、北海道が大半ですが

近畿圏においては滋賀県がダントツです。

が、小麦作りに向かない日本で

安心して品質にこだわり栽培された小麦を

給食用に提供されるというのは、本当に素晴らしいです。

 

国産小麦であるならば

一番の問題のポストハーベスト農薬の心配もありません。

使っておられる小麦は「ユメチカラ」というものだそうですが

これが滋賀県産の小麦粉なんですね。

 

小麦の自給率は、現在日本で13%という少なさですから

滋賀県は頑張っているほうだなと、思います!^^

 

まとめ

ということで、

パンから読み解く学校給食について

まとめて書いてみました。

学校給食がパン食から米食に変換してきていることは

トータルとして良いことだと思います。

 

また、滋賀県においては、国産小麦のパンを卸している

理解ある業者さんがおられて恵まれています。

それが、全国的に、もっと広まれば

週に1回のパンも安心して食べることができると思います。

 

最後に、やっぱり結論は

食べる時の気持ち

が大事なんじゃないかなって

いつも思います。

なんだかんだ言って、完全に添加物などのものを

排除するというのは、難しい部分がありますよね。

 

何でもかんでもオーガニック、ってやっていると

それこそストレスがたまるでしょう。

なので、僕が思うのはやっぱり

「心の在り方」が一番大事だと思います。

「ありがたい」「感謝」して食べる。

 

これによって、元素変換が起こると思っています。

これに関しては、また別ブログに書きたいと思いますが

人間の想いというのは、原子レベルにおいて影響を与えます。

量子力学の世界ですが

科学的に、人間の意識というのは物理的に影響を及ぼすということが

分かっています。

なので、添加物が入っていたりしても、

本当に感謝して食べると、それも愛に変わるでしょう。

食べ物に悪はありません。

それを、利害のために曲げてしまった人間のエゴが

愛を失っているだけです。

 

なので、精神論的になってしまいますが

やっぱり失った愛に、食べる時に、愛を感じながら食べるというのが

安心して食べるベースなのでは、と思います。^^

 

 

ハムンダー・ベーカリー店長
岩崎 将人の
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